長年の遊技機業界での経験
愛知県の遊技機業界で15年以上製品の設計開発に携わってきたKさん。
培ってきたコミュニケーション力とフットワーク力で、多くの顧客との商談やスケジュール管理を行ってきた。
設計開発だけではなく、それに不随する広い経験や知識も持っており、遊技機業界を支える重要な一人といえるだろう。
そんなKさんではあるが、今回転職活動をすることになったきっかけとは何だったのでしょうか。
家族からの不安がきっかけ~異業界への転職~
長年遊技機業界でものづくりに携わってきたKさんではあるが、今回の転職活動ははじめてではなかった。その中の一つに会社倒産による転職を余儀なくされた時期がある。
それに続き、コロナウイルスをはじめとした情勢が、勤めていた会社に大きな打撃を与えた。会社が倒産するという経験をしてきたKさんにとって、業界全体の低迷は働き方や自身の考え方に大きな影響があることを知っている。
そんな中、「家族からも安定した業界への転職をしたらどうだろうか?」という不安もあがり、今回転職活動を本格化させたのだった。
スキルを活かした新たな働き方~異業種への転職~
転職活動を行うことになったKさんは、地元愛知の転職エージェントであるみらい人材サポートに相談することにした。
今回の転職活動の一番の目的は「業界の安定性」。とはいえ、長年遊技機業界で積んできたキャリアからの業界転向は難しい見方もあった。
だからこそ、これまでの経験を活かせる同じ「ものづくり」に着目したのだった。
着目したのはKさんの「技術(設計)の知識」と「対人折衝」へのスキル。そこで、加工メーカーであるA社の技術営業ポジションを紹介したのだった。
技術営業職とは、製品の設計に関わる技術的な部分の打ち合わせを対応するポジションである。企業担当の営業が分からない部分をサポートし、顧客との綿密な製品の話し合いをすることが技術営業の業務だ。Kさん自身、これまで設計開発としてのスキルがあることから、顧客が求めている部分をよりそちら側に寄り添い理解もできる。また実際に多くの顧客と関わってきた対人折衝力を活かすこともできるだろうと考えた。
Kさん自身も、これまでのスキルの新たな活かし方を探している中だったため、異業種とはなるがこの新たなポジションについては前向きだった。
異業種・異業界。企業の懸念点は?
異業種・異業界への転職は、やはりいかに企業に自身のスキルがどんな業務に活かしていけるかというイメージをもってもらうことが大切だった。
A社へと積極的に応募したKさんは、面接の場で自身のスキルを分かりやすく伝えることに務めた。
製品は違えど、設計経験やコミュニケーション力を自分の強みとしてアピール。
結果的に面接の場では実際の製品や現場を見ながら加工方法などについて深く話すこともでき、業界や業種の違いに対する懸念も払しょくされていったのだ。
また、Kさん自身の「ものづくり王国」と言える愛知県で、さらにそのスキルを新たなフィールドで活かしていきたいという気持ちが強く伝えられたのも、企業を納得させるに大きなポイントになったことだろう。
業界の安定性とともに新たな分野に進出することが魅力
A社は創業から50年以上も一筋にプラスチック技術を磨いてきた企業である。日々の暮らしの中の隠れた部分にA社の技術は使われていたり、逆に目に見える場所でも多く活躍していたりする製品を製造しており、遊技機業界の経験が中心のKさんにとってそれはとても魅力的に感じた。
さらに、これまでの分野はもちろん、成長を止めずに新たな分野への進出も計画している旨も知り、さらにKさんの関心を高めた。新たな分野にもチャレンジするA社だからこそ、安定性を超えて企業とともに成長がしていけると考えた。
そして、これまでの経験やスキルを活かすこともでき、やりがいも充分に感じられるポジションであると前向きに面接に挑むことができたのだ。そうしてKさんとA社のご縁が無事結ばれたのだった。
最後に
いかがでしたでしょうか?
家族からの一言がきっかけで、異業種・異業界へ転職する一歩を踏み出した転職事例でした。
これまでの経験を活かしつつ、一番の転職目的である安定した業界への希望も叶えることができたのは、自身のスキルを新たに見つめなおし再スタートさせる勇気だったのではないでしょうか。
異業種・異業界への転職は面接時ではしっかりと自分のキャリアを理解してもらわなければいけません、同じような転職を考えている方は、まずは転職コンサルタントに相談してみませんか?
▼転職事例を担当したキャリアアドバイザー