経験を活かしたモノづくりを
地元愛知の高校を卒業後、製造業へと足を踏み入れたAさん。
産業用機械装置のメンテナンスから始まり、現場で働く電気工事士の姿を見て新たなキャリアを考え資格取得に動いたり、製造オペレーターの経験をしたり、幅広い目線を持ちスキルを磨いてきた。
前職では関東に上京をしフォークリフト・クレーンの資格を活かして製品運搬の業務にも従事したという。しかし、40代を目前として、育ってきた地元や家族の元へと戻り、よりモノづくりの近いところで貢献していきたいという気持ちが強くなり、転職を決意することになった。
自分には向いていない仕事?
Uターン転職となるAさんではあったが、遠方の土地での転職は面接や時間の取り方も厳しく、退職をしてから地元にいる家族の元に戻り転職に力を入れることになった。その時出会ったのが、地場の製造業に特化している、みらい人材サポートだった。
面談の中で印象に残ったのは「オペレーターは向いていない」という言葉だった。
機械オペレーターは工場にある用途や目的に合わせた各機械を操作してモノづくりをしていく現場の仕事である。これまで幅広い業務を積んできたAさんではあったが、なんとなく向いていないのではないかと感じていたという。
「なんとくなく」という言語化が出来てないAさんは、これからの転職活動で自分自身の気づきへと繋がっていく。
今回の転職活動の理由が壁に
今回のMさんの転職には、特に大きな理由が3つあった。
一つ目はこれまでの経験を活かしてモノづくりに携わっていくこと。
二つ目は地元愛知に戻るUターン転職の実現。
そして三つめは家族との生活を守るための年収アップだった。
しかし、そのすべてを叶えられる企業との縁が中々つながらず、転職に苦戦をしていたという。
企業を知り、自分を知る
その中で面接となったのが、プレス機器を扱うB社だった。
これまでの転職経験からAさんは企業分析の大切さを理解していた。インターネットの口コミを参考にし、懸念点を洗い出して自分と照らし合わせる。不明点や不安点は企業との面接時に質問できるようにまとめるようにしたと言う。
また、企業分析を行っていく中で、自分自身を知る機会にも繋がっていった。
これまでの現場で幅広い業務に携わってきたAさんは、危険な現場での業務にも携わっていた。その中でAさんはいかに危険を減らすか、どうすれば怪我をする人がゼロになるか、という様々な改善も考えてきた。
今回のB社が求めているプレス機器オペレーターのポジションは、Aさんが「向いていない」と思っていたポジションではあった。
しかし「安全第一」に作業をすることを常に考えていたAさんにとって、高い集中力・繊細な作業・複雑な機械の取り扱い、何より安全第一をモットーに製品を製造するオペレーターが向いているということに自己分析をしていく中で気付けたという。
その気付きは、よりいっそうのB社への興味関心の動機に繋がっていった。
「転職で一番実現したいことは?」
企業・自己分析をしていく中でもう一つ、整理をしなければいけないことをAさんは今回転職コンサルタントの言葉で気付けたことがあった。
それは「転職で一番実現したいこととは?」何か、である。
Aさんにとっての今回の転職理由は3つあったが、その中でこれは一番叶えたい!というものは何かを考えた。その時導き出された答えは「地元・家族の元へ戻りたい」ということだった、 何よりもUターン転職を叶えたい中で、Aさんは転職活動にいいて少しだけ妥協をしていくことも必要だと分かったという。
向いていないかもと思っていたオペレーターへの可能性。すぐには難しいが将来的にキャリアを積んでいけば叶えられる年収のアップ。Aさんの中での転職理由を整理整頓したときに、自分が一番叶えたいことが叶えられる企業はB社しかないと決めることができたという。
そうしてB社との縁が繋がり、転職活動の一番の理由を叶えることができた。
最後に ~自己分析を行い、強みや転職条件に気付いた事例~
いかがでしたでしょうか。自分自身で決めきってしまっていた転職理由の壁を打ち破るのは企業・自己分析、そしてなにより整理をすることでした。
これまでの積み重ねてきた転職活動での経験、転職コンサルタントからのアドバイスを真摯に受け止めることにより、転職を成功へと導けたのだと思います。