仕事のやりがい・面白を感じ始めた直後に転機が訪れる。
Nさんは名古屋市内の大学で生物学について学び大学院まで進学されご卒業。大学で学んだ知識が活かせる食品メーカーに就職されました。
配属先は営業課。配属後は外食チェーンに定期的に訪問と自社商品の提案に従事されました。当じは新入社員としてシャカリキに働き、その結果が実を結びつくことに。営業成績は好調を維持し、社内での評価も上がった。
Nさんが好成績を残せたのにはある理由があった。
それは相手のニーズを引き出すことが得意であったから。
ニーズを引き出すために相手のことよく調べ、ニーズが予測される企業へのアプローチを地道に続けた。
その姿勢が評価され、Nさんの活躍の場はさらに広がり、東京支店に異動してマーケティング部門の立上げ業務に携わることになった。
初めての土地での生活と新たに発足した部署の立上げ業務という重要な役割に戸惑いはあったものの、持ち前の努力と学ぶ姿勢で市場分析や戦略立案などを実施して、売上のさらなる飛躍に貢献した。
自社の商品を自分の手で売り込む営業、「売れる仕組み」を考えるマーケティング、両方の業務を通してモノづくり企業で働くことの面白さや自分自身の価値を見出すことがNさんにとってのやりがいでもあった。
しかし、マーケティングの業務が軌道に乗ってきたころ、Nさんの思いとはうらはらに会社の経営方針が一転。
マーケティングの業務に集中したいNさんであったが、働き方を変えざるを得ない状況になってしまった。
会社の売上を飛躍させるため、マーケティング部の立上げメンバーとして東京支店への異動を決断したにもかかわらず、会社の方針で働き方を変えるざるを得ないことに意味を見出せなくなったNさんは転職を考えるようになった。
愛知県へのUターン転職、そして苦渋の選択
地元の愛知県に戻るため、愛知県の企業にいくつか応募はしたが、東京で働きながらの転職活動は想像以上に難しいものだった。
面接になっても、そもそも平日の日中に愛知県へ出向くことが難しく、やむを得ず面接辞退を繰り返してしまった。
初めての転職活動でもあった為、不安な思いがNさんの焦る気持ちに拍車をかけた。そして最短で内定が出た会社への入社を即決してしまったのだ。
愛知県へのUターン転職は叶ったものの、焦って決めてしまったことにより、その企業での働き方や業務内容についてしっかり確認することなく入社を決めてしまった。
そのため、希望の仕事に就くことはできず、苦渋の選択ではあったが、2か月という短い期間で退職を決断することになった。
「妥協」のない転職をするために
愛知県でモノづくりに関わる仕事がしたいと希望を持っていたNさんであったが、短い期間で転職を繰り返してしまった為、転職活動は難航。
焦りと不安があったが、もう転職を繰り返したくない、転職活動に「妥協」はしたくないという思いが強くあったため、愛知県の転職エージェントに相談をした。
転職エージェントからは自分では調べることが難しい企業の内部事情であったり、会社の雰囲気などを客観的な意見として教えてくれた。
キャリアアドバイザーからは、希望通りの転職は難しいかもしれないが、食品メーカーの営業職で培ったコミュニケーション力とマーケティングで得た売れるしくみや商品への知識が活かせる企業はきっとあると、アドバイスをもらい前向きに転職活動を続けた。
以前の転職活動は、焦って決めてしまったことが結果早期退職に繋がってしまったため、Nさんは転職エージェントから応募企業の働き方や業務内容など詳細を確認しながら、ひとつひとつ丁寧に進めていった。
どの企業も魅力的ではあったものの、Nさんは1社目で経験した、モノづくり企業で働くことへのやりがいやおもしろさが忘れられず、もう一度メーカーで働きたい、大学時代に学んだ生物学が活かせる企業に入社したいと考えていた。
そんな中、みらい人材サポートから紹介された求人は化学メーカーK社の生産技術であった。
生産技術は未経験であるため、自分に務まるのかどうか不安はあったものの、K社の事業内容や働き方はNさんにとってとても魅力的であった。
K社に入社することを第一優先に考え、Nさんは納得のいく転職を求めて、我慢強く活動を進めた。
キャリアアドバイザーからの客観的な意見
Nさんは過去の経験から、早期退職に繋がる企業は避けたいと考え、キャリアアドバイザーからの客観的な意見を素直に受けいれた。
Nさんの転職活動で一番のポイントは直近の早期退職に繋がったの経緯について、企業へどう伝えるのかが一つの争点になった。
担当キャリアアドバイザーからは、企業へは「客観的」な意見として、早期退職がやむを得なかった事情をお伝えすると同時に、全前職の食品メーカーでのご活躍を十二分にK社に伝えた。
自分自身で伝えづらいことやK社に確認したいことはキャリアアドバイザーに任せ、NさんはK者との面接に向けての準備に集中した。
そしてK社とNさんの採用面接では、Nさんからも自分の思いや考え、希望などを正直に話をした。
未経験でもあり、転職を繰り返してしまった経緯があるため、K社からのどのような回答がなされるか不安ではあったものの、自分の過去を偽って入社する考えはNさんの中でまったくなかった。それよりも、自分自身のすべてを話した上で受け入れてもらえる企業に入社したいという思いがあったからだ。
K社からの回答は内定。Nさんが大学時代に学んだこと、食品業界での経験、そして何よりNさんの誠実なお人柄と真面目さが今回の結果に繋がった。
モノづくりに関わることへの拘り
生産技術は未経験であるため、学ぶことがたくさんあり、毎日忙しく働いているそうだが、モノづくりそのものに携わることと、地元の愛知県の企業に貢献できているという実感があり、それがやりがいだというNさん。
世界中から注目され、様々なジャンルの商品に採択されているK社の商品であるからこそ、Nさんの高品質な商品を作るという思いに「妥協」することなくこだわりを持って業務を行っている。