私たちの暮らしや産業、社会において大きな影響を与えるであろうAI(人工知能)。
前編では、AIの現在について簡単にご紹介させていただきました。
▼AIの人との関わりと影響について~前編~
https://www.career-on.jp/contents/3132/
前述いたしました通り、AIの技術は急速に進化しており、今後はさらに様々な分野において人の生活や企業の発展にAIの技術が欠かせないものになっていくことは確実でしょう。
そこで後編では、AIの技術が今後どのように発展していくのかを予測してみました。
ぜひご覧ください。
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AIがもたらす「未来予測」
AIが進化すると、私たちの生活は変わるのでしょうか。
ここからは、AIがもたらす未来予測を紹介します。
※あくまでも予想のため、実際に実現する未来とは限りません。
■予測1:AIによって仕事が消える
AIが進化すると、今の仕事が消えるといった話を聞きませんか?
なぜなら、ロボットが人間の代わりにタスクをこなすからです。
例えば、2017年12月4日のテレビ朝日では、ローソンがスタッフなしの無人レジがニュースになりました。
これからは、機械化できる作業をAIに任せられるのです。
すでに、イオンなどのスーパーでは「セルフレジ(自分でクレジットカードや現金で支払う)が主流になり、パナソニックのレジロボ(カゴを置くだけで決済)が導入されている店舗もあります。
自動レジの普及率が高まると、コンビニやスーパーのレジ係は消えるでしょう。
■予測2:ルールに沿った業務は消える
現在のAIは、経験したことを活かすシステムです。
難しい資格を取らないとできない仕事でも、AIに丸投げする時代になります。
例えば、弁護士は、司法試験の合格率が約22%といわれています。
10人受けたら2人しか受からない狭き門です。
高い頭脳が必要な仕事も、AIが置き換えられる可能性があります。
現在でもすでに、契約書の不利・有利をチェックする「AI-CON(2018年4月16日~)」といったサービスがスタート。
ただし、すべての仕事が消えるワケではありません。
AIにルーチンワークを任せて、依頼人の相談は弁護士がするといったスタイルになります。
■予測3:AIが仕事を生み出す
ここまでは、AIにより仕事が消える話を紹介しました。
AIによって自動化すると、スタッフが増えるといったケースもあります。
アメリカ・ボストン大学のジェームズ氏(経済学者)によると、AIで仕事が消えないといった主張。
なぜなら、銀行のATM(自動預け払い機)が導入されても、スタッフが減らないためです。
ジェームズ氏の話では、支店数を増やしたため約2%も行員が増加。
AIは、仕事を減らすのではなく、増やすといった考え方もあります。
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AIにはない「アイデア」と「引き出し」を作ろう
日本でAIがどのように広まるのか、その時期も具体的にはわかりませんが、私たちの生活にAIがかかわることは確実ではないでしょうか?
しかし、現在のAIは、学んだことを活かせますが、人間のように1からアイデアを考えられません。
人間がAIに対抗するには、自分で考えるくせをつけて、アイデアを形にできるようにトレーニングをしましょう。そうすれば、あなたが仕事を失っても、新しいビジネスで生活ができます。
まだまだAIには負けない!!3つの“力”
①思考力
AIはいくつかの情報から関係性を見つけ出し、新たな情報をつくりだすことはできても、「なぜそうなったのか」という背景や理由などの繊細な部分はまだまだ人間の方が上です。
しかし、本編でも述べたようにAIは急速に進化しており、近い将来、人間のような思考力を持ったロボットが現れる可能性がなくはないです。
ちょっとした「どうして?」や小さな疑問など考え抜く姿勢を常に意識することで、AIに勝てる思考力を養っておかなければ!!
②発想力
AIはビッグデータを活用して物事を考えることを得意とします。データの示唆に敢えて逆らって、逆転の発想ができるのは人間だからこそ。データに頼りすぎず、逆転の発想ができればAIに負けることはありません!
③コミュニケーション力
今のところAIには残念ながら恋愛はできません。それができるのは人間の特権といってもいいでしょう。
なぜならば、AIには人間のように相手の状況や気持ちを想像して理解することは難しいからです。相手の気持ちを考えた上でコミュニケーションを図ったり、交渉したりする力は人間ならではの強みでもあります。
名古屋でもAIが活躍!!
名古屋パルコでは人口知能を搭載したロボット「シリウスボット」の実証実験が行われました。飲食フロアではお客様の気分から適当なお店を選択して誘導したり、閉店後の売り場で在庫の管理をしたりと、大活躍だったようで、導入されるのが楽しみなところです。
また、名古屋を中心に展開しているつばめタクシーでは「エアポートリムジン」と称した、セントレアと名古屋市内を結ぶ、AIを使った乗り合いタクシーを実走。
AIの技術を活用することで、最適な走行ルートや台数を判断することが可能になったとしています。
このように愛知県名古屋市でもAIの活用がどんどん広がってきています。
今後はどのような場面でAIが活躍してくれるのか、楽しみです。
【参考】
人工知能学会
https://www.ai-gakkai.or.jp/whatsai/AIwhats.htmlパナソニック、完全自動運転EV 21年度にも実用化
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO37105520Q8A031C1000000/今後5年間でAIはここまで発展する
https://journal.jp.fujitsu.com/2017/10/30/01/?page=3現役弁護士が手がけるAI契約書レビューサービス
「AI-CON」正式公開、ランサーズとも連携
https://jp.techcrunch.com/2018/04/17/gva-tech-ai-con/AIによって仕事の形が変化する中で、私たちは何を身に付けるべきなのか。
https://www.lac21.com/article/applied-science/a35ローソンが「レジ無人化」へ 決済はスマホで(17/12/04)
https://www.youtube.com/watch?v=VjWQh0kG8U4ローソンスマホペイ|ローソン研究所https://www.lawson.co.jp/lab/app/art/1348821_8411.html
雇用増やすか 自動化のパラドックス改めて検証https://jp.wsj.com/articles/SB12639540122206773900404582495551554777884
お探しの店、ロボットがご案内 名古屋パルコで実証実験https://www.asahi.com/articles/ASL5K4QYNL5KOIPE00V.html
セントレアと名古屋市内をAI乗合タクシーが結ぶ、効率的な配車と走行ルートを計算
http://ai-biblio.com/articles/641/