ホワイト企業とブラック企業という言葉は一般的に認知されており、特に「ブラック企業」という言葉は第30回(2013年)の流行語大賞でベスト10入り、その頃から注目されるキーワードになっています。
就活、転職でも気になるホワイト企業とブラック企業。
転職をするならできればその先長く働きたいと考えますし、そのためにはブラック企業を避けたいものです。
ただ、ホワイト/ブラック企業という言葉そのものが先走ってしまい、何を持って見極めたらいいのか、そもそも明確な定義がない為、正しい判断は難しく、見極めるのは困難。
ワークライフバランスを重視した働き方ができる企業がホワイト企業で、休みや残業が多い企業がブラック企業!という考え方もできなくはないですが、果たしてそれが正解なのかもわかりません。
転職となると、休みが多い、年収がいい、残業が少ない、「ワークライフバランスを重視して働くことができる企業を希望」という声をよく聞きますが、ワークライフバランスとは本当にそれを指すのでしょうか。
そこでこれを機会にワークライフバランスについて考えてみることにしましょう。
ワークライフバランス重視の働き方とは
近年では働き方改革の一環として、仕事とプライベートをうまく両立する、「ワークライフバランス」を重視した働き方が求められます。
「生活や暮らしの充実によって仕事もはかどる」逆に「仕事がうまくいくと生活も安定する」といったように、その相乗効果から、ワークライフバランスを考えた就職・転職が注目されています。
「仕事」と「プライベート」どちらかを犠牲にすることがワークライフバランスではなく、その調和によってよりよい働き方を選択すること、それこそがワークライフバランスなのです。
そもそもこのワークライフバランスという言葉は最近できた言葉ではありません。
政府が働き方改革の実施を宣言し、働き方を見直すようになってから特に注目されるようになったのです。
ワークライフバランスを重視した働き方とは、単に生活だけを豊かにするためだけの働き方ではありません。
先でもお伝えしたとおり、生活と仕事の両立を図ることで相乗効果が生まれ、どちらにも良い影響を与える働き方をすることが「ワークライフバランスの取れた働き方」なのです。
生活の中で(仕事以外の時間)仕事の成果を上げる為、また自己成長に繋がるスキルや知識を身に付け、それによって短時間でより効率的な仕事を行うことができる。そしてまた生活や暮らしが充実してスキルアップが図れる。
ただ単に生活と仕事を切り離すことではなく、生活と仕事の両方を意識した働き方こそ、ワークライフバランスを重視した働き方と言えるのです。
ワークライフバランスを考えた取り組み・制度
厚生労働省では、【「仕事と生活の調和」の推進サイト】というポータルサイトを運営し、国民の皆さん一人ひとりが望む生き方ができる社会の実現を目指して、ワークライフバランスを考える機会を設けています。
(参照)
http://wwwa.cao.go.jp/wlb/index.html
また厚生労働省では以下の表彰制度実施して、仕事と生活のバランス重視の働き方を企業に推進しています。
【均等・両立推進企業表彰】
「女性労働者の能力発揮を促進するための積極的な取組」又は「仕事と育児・介護との両立支援のための取組」について、他の模範ともいうべき取組を推進している企業を表彰し、これを広く国民に周知することにより、男女ともにそれぞれの職業生活の全期間を通じて持てる能力を発揮できる職場環境の整備の促進に資することを目的に「均等・両立推進企業表彰」を実施しています。
(引用)https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000136488.html
ホワイト企業とワークライフバランス
労働時間の改善、年次有給休暇取得の促進、特別休暇制度、育児休業、介護休業、育児休暇、介護休暇という制度が整備されているかどうかは、いわゆる“ホワイト企業”を見極めるための重要な要素であり、転職活動をされている方は特に働き方や制度について気になるポイントになるのではないでしょうか。
ただし、制度があっても利用している社員がいなかったり、制度利用者をサポートする社風や文化がない企業も中にはあります。
制度を利用した社員への理解があり、互いに助け合う意識や仕組みがある企業こそ「ホワイト」に最も近い企業であるといえるのではないでしょうか。そしてそれこそがワークライフバランスを重視した働き方ができる企業であると考えられます。
希望の働き方ができる企業を選ぶ方法
ホワイト/ブラック企業の明確な定義はないものの、その企業の制度や手当(実績があるかどうかも含め)などを調べることで希望の働き方ができる企業なのか否かはある程度分かってきます。
ただし、お分かりいただいているかと思いますが、企業に直接「御社はホワイト企業ですか?ブラック企業ですか?」なんてことを尋ねるのはタブーです。とはいえ希望の働き方を叶えるには、企業の情報や内部事情は知っておきたいものですよね。
その場合の有効な方法として以下の2つをご紹介させていただきます。
■就職四季報に記載の情報を参考にする
東洋経済新報社から発売されている「就職四季報」は転職の際有効活用することができます。
この書籍には企業の詳細(離職率や有休消化率など)が掲載されており、本当に知りたい情報を取得することができるのでとても便利です。
■転職エージェントを利用する
転職エージェントは企業の人事と直接やり取りを行うことが多い為、企業の内部事情から、具体的な実績など自分では調べられない情報を持っています。
企業の情報収集に時間がかかる、一人で転職活動するのは不安、数多くの求人の中から自分に合った情報を見つけるのが大変、という方には特に転職エージェントの利用をおすすめします。
これまでの経験や転職に関する希望を転職エージェントに相談することで、客観的なアドバイスを受けることができ、自分の適職を紹介してくれます。
みらい人材サポートでは東海地方(愛知、名古屋、岐阜、三重、静岡)にある企業の求人情報を数多く取り扱っており、職種も業界も幅広くご紹介させていただきます。
また、このエリアは製造業を営む企業が多く点在している為、メーカーの求人も複数扱っております。
これからのキャリアや働き方を一緒に考えましょう。