転職活動の進め方は人それぞれ、”仕事を続けながら” か ”仕事を辞めてから” か、果たしてどちらの進め方がいいのでしょうか?
どちらの進め方でもメリット・デメリットがあります。今回はあなたにあった転職活動の進め方を見つけるためにも、それぞれの進め方のメリット・デメリットを紹介していきます。
「転職活動をしようかな?」と考えているみなさまの、今後の活動の参考にしてくださいね。
目次
働きながらの転職はしんどい?辞めてからがいい?
「働きながらの転職はしんどい?」「転職活動は辞めてからがいい?」と言う疑問をお持ちの方は多いのではないでしょうか。
結論、”どちらの転職活動でも大きな違いはない”です。
とはいえ、働きながらの転職活動は、応募書類の作成やスケジュール管理が大変になる可能性も高いです。
しかし、仕事を辞めてからの転職活動は、失敗が続くとブランク期間となってしまいます。
それでは、実際に転職活動を進めている方々の就業状況はどのようになっているのでしょうか?割合をグラフにしてみましたので、ご参考にしてみてください。
▼就業中の転職活動者のコメント
「仕事を辞めてからの転職活動はやはり不安。
次の転職先が見つかってから退職をするつもり。」
「忙しい中での書類選考、企業分析、面接対策は正直大変。
転職エージェントなどを活用して転職活動をしている。」
▼離職中の転職活動者のコメント
「仕事が忙しく、転職活動を進めることができない状況だった。
転職活動に集中するため、退職することにした。」
「派遣社員として働いており、契約満了で離職が決定。
転職活動が長引き、離職中での転職活動となった。」
在籍中・退職後、様々な理由の状況で転職活動を進めている方がいますが、働きながら転職を考えている方が多いのが分かります。
自分にあった転職方法とはどのようなものなのでしょうか?以下項目にてメリット・デメリットを解説していきます。
働きながら転職活動するメリット・デメリットを解説
働きながら転職を考えている方が多い転職市場。それでは、在職中での転職活動のメリット・デメリットを解説していきます。
働きながら転職活動する4つのメリット
1 収入の不安を考えなくてよい
働いている間は現職での安定的な収入があるため、生活に困らず気持ちに余裕を持って活動をすることが可能です。金銭面での安心感があるため、焦った転職活動にならないのがメリットでしょう。
気持ちに余裕があることで、自分自身の納得感の高い企業選びができるようになります。
2 職歴にブランク期間ができない
会社を辞めてしまうと、次の転職先が決まるまで職歴にブランク(離職期間)が出来てしまいます。直ぐに転職先が決まれば問題はありませんが、中々活動が上手くいかずブランクが長引いてしまった場合は、選考で不利になるケースが発生します。
3 転職活動を途中でやめられる
転職活動を進めていくと、様々な企業と現職との比較や検討をする期間が生まれます。結果「今の会社での働き方の良さ」に気付く場合も。
働きながら転職活動をすると、”現職へとどまる”という選択を残せるメリットがあるでしょう。
4 家族や友人からの心配が減る
転職先を決めないまま仕事を辞めてしまうと「次の転職先が決まらなかったらどうするの?」「生活費はどうするの?」という家族や友人からの心配が増えてしまいます。
働きながら転職活動をすると、様々なリスクを削減し、周囲からの心配が減ることでしょう。
働きながら転職活動する3つのデメリット
1 転職活動をする時間が制限される
働きながら転職活動を進める場合、自由な時間を確保しづらい状況となります。そのため、自分自身で確保できる範囲の中での活動になるので、同時期に応募できる数などが制限される可能性もあります。
2 面接のスケジュールが調整しにくい
書類作成や企業分析の壁を乗り越え、せっかく選考に進んでも、面接スケジュールを調整できない、というようなデメリットが発生する場合もあります。
現職が忙しく帰宅する時間が遅く連絡が滞ったり、面接日程を合わせるための有給消化ができなかったり、思うように選考が進まない可能性も考えられます。
3 すぐに入社できないことが不利になる場合もある
無事に内定をもらっても、転職活動は終わりません。内定後には退職交渉や引継ぎに時間が必要となってくるため、企業側が希望する入社時期に合わせられない場合が発生します。
企業の中途採用の多くは「採用を急いでいる」場合があります。すぐに入社できる人が選考で有利になるケースも出てくるので、注意が必要です。
仕事を辞めてから転職活動するメリット・デメリットを解説
次に、離職中での転職活動のメリット・デメリットを解説していきます。
仕事を辞めてから転職活動する4つのメリット
1 転職活動に集中できる
仕事を辞めてから転職活動を行う場合、自分の自由な時間を確保でき、自分のペースで活動ができるメリットがあります。
多くの時間ができるため、応募書類のクオリティアップや企業分析の情報収集にも十分に時間を使うことができるでしょう。また、仕事が多忙だった場合は、退職後に休息する時間もできるため、気持ちを整理しリラックスした状態で転職活動を進めることができるでしょう。
2 資格取得やスキルアップもできる
使える時間に余裕ができるため、資格取得やスキルアップのための勉強をする時間にも使えます。
未経験の職種にチャレンジしたい、キャリアチェンジ・アップを考えている場合は、このような機会に時間を取り、転職に有利となるスキルを磨けます。
3 失業保険をもらいながら転職活動できる
退職後は、失業保険を受け取れる可能性があります。失業保険を受け取るためには、一定の条件が必要です。必要条件は先に確認し、ハローワークに申請し受け取るようにしましょう。
申請書類の準備や定期的な報告が必要となってくるため、手間はかかりますが離職中でも無収入になることは避けられます。失業保険の受給期間中に転職活動を進めていきましょう。
4 企業が求める日に入社ができる
仕事を辞めている場合、内定承諾後に企業が指定する入社日に最短で合わせることが可能です。中途採用は企業もスピードが命、なるべく早めの入社をしていただき活躍してほしいと考えています。その企業の期待に素早く対応ができることがメリットです。
仕事を辞めてから転職活動する3つのデメリット
1 収入や生活への不安が続く
仕事を辞めて転職活動を進める場合、無収入の状態で進めなければならず、不安が続きます。万が一、失業保険が受け取れなかったり、受給期間が過ぎてしまえば、収入はなくなってしまうでしょう。
経済的な不安の中、焦りで再就職先を決めて、後々後悔する方も多いです。
2 職歴にブランクができる
すぐに次の転職先が決まれば良いのですが、転職活動が中々上手くいかず、長期のブランクが出来てしまう場合はデメリットにつながります。
経歴に離職期間があると、企業側はどのような理由だとしても就業意欲などの懸念を持ってしまい、転職活動が不利にもなります。なるべくブランクが長く続かないように、計画的に取り組むのがおすすめです。
3 気疲れしてしまう
転職活動は時間も手間もかかります。書類選考や面接のお見送りで気が落ち込み、転職へのモチベーションが下がってしまうことも。特に初めての転職活動だと、慣れないことも多く気疲れしてしまいます。仕事を続けているならば切り替えもしやすいですが、離職中となると常に向き合っていかなければいけない課題でもあるので、自己管理が必要となってきます。
働きながら転職活動を成功させるコツ
次に、仕事をしながら転職活動を進める方法を解説していきます。
転職活動の目標・スケジュールを立てる
働きながらの転職活動は、長期化しやすい傾向があります。
理由としては、
①転職活動に失敗しても、今の仕事を続けられる
②収入面が安定しているため、急いではいない
などの《安心感》からです。
転職活動の長期化を防ぐためにも、自分自身の目標・スケジュールを立てるといいでしょう。
具体的には「●ヵ月以内」「●月まで」には転職活動を成功させる!と決め、逆算して準備を進めていきましょう。
オンライン面接を活用する
以前は対面での面接が多かったことから、日程調整が難しいというハードルの高さもありました。しかし、コロナ禍以降、多くの企業がオンライン面接を導入したことにより、そのハードルの高さも低くなってきたのが現状です。また、県外や転居を伴う場合の企業への面接も、移動時間や移動費を削減することもできました。
オンライン面接を活用することで、働きながらの転職活動をスムーズに行いましょう。
ポイント!
オンライン面接がスタンダードになってきた昨今ですが、やはり働く場所は実際の目で見て聞くことが重要です。
最終面接段階や内定承諾前に必ず企業へ足を運び、自分が働く職場を見るようにしましょう。そうすることで入社後のギャップや環境への不安を少しでも減らすことができます。
有給休暇を活用する
働きながら転職活動をする人の多くは、企業との面接をするために有給休暇を活用しています。また、体力や準備に余裕があれば、有給休暇を取得する日に複数の企業の面接を調整すると効率的です。
「この日に有休を取得して面接に伺えます」と事前に採用担当者に伝えることで、対応してもらえる可能性が高まります。また、同じ日に2回分の面接(2次と3次面接、他部署との面接など)を設定してもらえる場合もあるので、積極的に交渉してみましょう。
働きながら転職活動するときに注意すること
職場に転職中だとばれないようにする
働きながら転職活動をする場合は、退職日が決まるまで周囲に伝えないようにしましょう。転職を検討していることが周囲にばれてしまうと、仕事をしながらの転職活動が困難になる可能性が出てくるからです。
また、同僚や上司に相談をしたいという気持ちもあるでしょうが、知られたくない人に情報がもれてしまう可能性も出てきます。
他にも、転職活動をした結果、現職を続けることを決断した際に、職場での居心地や仕事のし辛さが将来的に発生する場合がありますので注意しましょう。
与えられた仕事をおろそかにしない
現職に残らず転職をする決意が固まっていても、在籍している企業から与えられた仕事はおろそかにしないようにしましょう。
転職活動に集中して、今の仕事で大きな失敗や事故が起きてしまっては、精神的にも将来的にも不安が残ってしまいます。
会社のパソコンで転職活動はしない
働きながら転職活動をする際、すぐに連絡しやすいからと会社のパソコンを使用するのはやめましょう。企業によっては、会社のパソコンからどんなサイトにアクセスしているかチェックをしている場合もあります。
仕事をさぼっているということが知れ渡ってしまったり、会社にばれたくないのにばれてしまったというケースがあります。
面接に間に合わない場合は必ず連絡する
働きながら転職活動をしていると、どうしてもスケジュールが詰まり忙しくなりやすいです。仕事でどうしても残業をしなければいけなくなった場合に、面接の時間に間に合わない時があります。仕事が忙しく手を離せなくても、必ず採用担当者や転職エージェントに連絡をするようにしましょう。
どうして間に合わないのかということをしっかりと連絡をすれば、企業の採用担当者も理解をしてくれます。もしもその日に面接が実施できなくても、次のチャンスが巡ってきますので、必ず連絡はしましょう。
20代・30代は転職先が決まってから退職した方が良い
「働きながら」転職活動をするのか、それとも「辞めてから」転職活動をするのか…。20代・30代で迷っている方がいる場合は、「働きながら」転職活動をすることをおすすめします。その理由を3つのポイントで紹介します。
就業意欲をアピールできる
新卒の採用とは違い、中途採用はこれまで経験してきたスキルを重要視する傾向があります。また、短い社会人経験の中で空白期間が出てきてしまうと求められるスキルや就業意欲のアピールが出来なくなってしまいます。
キャリアチェンジのための資格取得のため学校へ通ったり、体調不良によってやむを得ず退職してしまったという理由がない限り、退職するのは転職先が決まってからが良いでしょう。
上司からの引き止めに合いにくい
転職先がまだ決まっていない場合に上司に退職の話をすると、強い引き止めに合う場合があります。引き止めにあってしまうと気持ちが揺らぎ、「やっぱり転職しないでおこうかな」と感じてしまいます。次のキャリアを新しい場所で築きたいという気持ちがあるのであれば、転職先が決まってから退職交渉を進めた方がスムーズに活動を行うことができます。
また、引き止めの際に「給与を上げるから」「部署移動させるから」ということを言われるケースがあります。しかし、引き止めの場ではあくまで口約束に過ぎません。もしも本当に条件を変更してもらうのであれば、正しく契約書などで確認できてから、現職にとどまることを選択しましょう。
家族や友人から理解が得やすい
働きながら転職活動をすると、周囲の親しい人からの理解が得やすいです。まだ若い年齢であると、経験が浅く周りは「本当に大丈夫?」と感じてしまうでしょう。しかし、転職先が決まってからの退職であれば、周りの人たちを不安にさせることなく、納得のいく転職活動をすることができるでしょう。
エージェントを活用して働きながら転職活動を成功させよう
いかがでしたでしょうか?転職活動の進め方は人それぞれですが、明確な理由がない場合は働きながら進めた方が精神的にもスムーズに行える場合が高いです。
とはいえ、この状況は?どうしたらいいの?という不安もあるでしょう。そんな時は転職のプロである転職エージェントに一度相談をしてみましょう。
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