転職エージェントの面談は本音をどこまで話せばいいの？

転職エージェントに登録すると、まずはキャリアアドバイザーとの面談が始まります。面談ではこれまでの経歴から転職活動においての希望条件など、幅広いことを質問されます。
しかし、「どこまで本音で話していいんだろう？」「言い過ぎたら転職先を紹介されないかも」と不安になる方もいるでしょう。

この記事では「転職エージェントとの面談は本音をどこまで話せばいいの？」という不安や疑問を一緒に解決していきます。
転職活動を成功に導くために、転職エージェントとの面談で話しておくべきこと、注意すべきことを解説します。ぜひこれからの転職活動の参考にしてください。

転職エージェントの面談は「本音」を伝えてOK

結論からお伝えすると、転職エージェントとの面談は「本音」で伝えて問題ありません。

例えば、企業との面接の場合、自分の本音や希望を赤裸々に話してしまうと、採用が不利になるケースがあります。しかし、どうしても伝えたいネガティブな内容や叶えたい希望はありますよね。
転職エージェントはその「本音」の部分を企業に上手く伝えるために、あなたと企業の間で転職活動をサポートしている存在です。
本音を隠してしまうと、転職エージェントもあなたの支援をスムーズに行うことができないので、本音を伝えるようにしましょう。

また、転職エージェントは転職活動者のよりよい転職への道やキャリアプランを提案するのが役割です。納得のいく転職をするためにも、本音で伝えるのをおすすめします。

転職エージェントの面談で話しておくべき5つのこと

転職エージェントを初めて使う方は、「何を話しておけばいいんだろう？」と不安に思うこともあります。転職エージェントはあなたの転職活動においての味方になる存在です。転職活動の悩みや不安を本音で伝え、信頼関係を築くことで転職活動を成功にも導けます。
ここでは、転職エージェントとの面談で話しておくべき5つのことをピックアップしました。ぜひ参考にしてください。

【1】経歴や経験

転職エージェントはあなたのこれまでの経歴や経験を参考にし、あなたに合った企業・求人を紹介します。大手企業に勤めたい、条件の良い求人が良い、という気持ちから学歴や経歴を良く見せたいと考える方もいるかもしれません。しかし、企業へ虚偽の内容を伝えることはNGです。実際に面接になっても「嘘をついているのでは？」「具体性がない」と採用担当者は思ってしまいます。
転職後に発覚して問題になったり、あなたのスキルと合っておらずその後の働きが苦労したりするケースもあります。
そのため、これまでの経歴や経験などはごまかさず、転職エージェントへは正直に伝えてください。

【2】退職理由

退職理由にはさまざまな事情がありますが、転職エージェントには必ず正直に理由を伝えることが重要です。
都合の悪い部分やネガティブな内容をぼかして伝えてしまうと、転職活動で叶えたい希望を転職エージェントも理解することが難しくなります。その結果、自分が求めている求人を紹介されないということが起きてしまいます。
「人間関係がうまくいかなかった」「セクハラ・パワハラにあった」「仕事があわなかった」「会社で問題を起こした」など本音で話すようにしましょう。
また、事前に伝えておくことで、転職エージェントが企業に事情を説明することもあります。それによって、選考が良い方向にもなるので、隠さないようにしてください。

【3】希望条件

転職活動において、叶えたい希望条件はいくつかあると思います。「正直に伝えてしまうと、求人を紹介されないのでは？」と不安に思う方もいるかもしれませんが、こちらも正直に伝えましょう。
どのような業界・職種に興味があるのか、休日や福利厚生の待遇面など、素直に話します。伝えた上で、転職エージェントと一緒に優先順位をつけ、転職活動をよりよいものにしていきます。
まずは本音で話すことで、転職エージェントからのアドバイスを受けましょう。

【4】転職活動の状況

自己応募・転職サイト・知人の紹介など、相談している転職エージェント以外にも利用している場合は、その状況を共有しましょう。

転職活動の状況を共有することにより、転職エージェントの信頼関係が深まります。
転職エージェントも「信頼されている」と感じるため、より親身にサポートしてもらえるでしょう。

【5】サポートしてほしいこと

転職エージェントと目指すゴールは「内定」であり「入社」、そしてその後の「活躍」です。転職エージェントは転職における全てのフローをサポートします。
「書類作成のアドバイス」「面接対策」「企業の情報」など、どのようなところを重点的にサポートしてほしいかを伝えましょう。
転職活動において不安に思っていることは素直に伝えることで、転職エージェントもあなたが前向きに活動を進めるために必要なものを揃えることができます。
転職活動を成功させるためにも、積極的に転職エージェントを利用しましょう。

転職エージェントの面談で注意するべき4つのこと

【1】前向きな気持ちで話をする

転職理由は人それぞれですが、ネガティブな理由からスタートする人がやはり多いです。しかし、愚痴や他責ばかりを転職エージェントに伝えるのではなく、前向きな転職理由も一緒に話しましょう。

【2】転職への意欲をしっかり伝える

転職エージェントへは、転職への意欲をしっかりと伝えましょう。そうすることで、転職エージェントからのサポートが手厚いものとなります。
あなたの転職への気持ちやモチベーションを、本音で話すことが重要です。

【3】具体的な休日日数や残業時間を伝える

転職する際の叶えたい条件は重要なので、転職エージェントへは具体的に伝えましょう。

また、どうしてその条件を希望しているのか、という理由もあると転職エージェントはアドバイスがしやすくなることでしょう。

【4】現実的な希望年収を伝える

年収アップを目指した転職を希望する場合、現実的な範囲の年収を設定するようにしましょう。年収とは、これまでのスキルや経歴だけではなく、職種・地域・企業規模・年齢によって差が出てきます。
目指せる年収が分からない場合は、転職エージェントと一緒に相談をしていきましょう。
また、なぜ年収アップを目指しているのか、という理由も明確であれば、具体的な希望年収を設定しやすくなります。

転職エージェントの面談を成功させる4つのポイント

【ポイント1】嘘をつかないようにする

転職エージェントとの面談の際には、学歴や職歴などで嘘をつかないようにしましょう。嘘が発覚した場合、企業からの信用がなくなり、内定取り消しや解雇にも繋がってしまいます。書類に嘘を記載することは「経歴詐称」にあたります。
また、自分がイメージしていた企業・求人と出会う機会の損失にもなります。注意が必要です。

【ポイント2】希望条件の優先順位をつける

「せっかく転職するなら今より好条件な企業に」と考えるのは当然です。しかし、あまりにも希望条件が多過ぎると、転職エージェントもなかなか求人を紹介することができません。そのため、希望条件に優先順位をつけることをおすすめします。
《これだけは譲れない希望条件》と《できれば叶えたい希望条件》で分けて考えるのがポイントです。
希望条件を定めることで、応募企業や入社企業の比較にも役立ちます。

【ポイント3】不満や愚痴は最低限にする

転職は現職での足りない部分を叶えたいために行うケースが多いです。そのため、前職への不満や愚痴を言いたくなることもあります。特に、ネガティブな理由に対しての不満は大きな要因です。しかし、転職エージェントに不満や愚痴ばかり伝えてしまうのはNGです。
「他責な傾向があるかもしれない」「次の企業でも同じことを繰り返すのでは？」と考え、企業へ推薦するのも難しくなります。
不満や愚痴は最低限にして、だからこそこのように改善したい、と伝えることが大切です。

【ポイント4】転職にプラスになる情報は伝える

転職エージェントとはこれまでの経歴を中心に面談をすることになります。面談を進める中で、転職に活かせるスキルや経験がある場合は、担当者に積極的に伝えましょう。履歴書・職務経歴書には記載していない内容でも、もしかしたら企業とマッチするポイントがあるかもしれません。また、自分では気づかなかった良い点も見つかるかもしれません。転職エージェントとは、積極的にコミュニケーションをとるようにしましょう。

～ここもチェック！～
病歴がある場合も、出来る限り伝えるようにしましょう。応募や選考時点で、転職エージェントが事前に企業へ確認することも可能です。転職エージェントとの間に、不安が残らないようにしましょう。

転職エージェントと転職活動を成功させる5つのコツ

【1】こまめな連絡で信頼関係を築く

転職活動を成功させるためには、希望条件や経験などを正しく転職エージェントに伝えることが大切です。そのため、こまめに連絡をとることによって、信頼関係を築いていきましょう。信頼関係を築いていけば、自分の考えを汲み取り、より希望に合った求人やアドバイスをしてもらえます。
常に自分自身の最新の情報を伝えることで、転職活動をスピーディに進められます。

【2】転職活動で不安なところは必ず相談する

転職エージェントは”転職活動にまつわるプロ”の集団です。応募書類の作成や面接の対策まで、幅広いサポートを受けることができます。「こんなことで連絡をしたらダメかな？」「こんなことも分からないと思われないかな？」と考えず、不安なところは必ず相談しましょう。
転職活動の悩みや不安を解決するのが転職エージェントです。相談をすることで、共に解決する方法を探していきましょう。

【3】企業との連絡や交渉は任せる

転職エージェントは、あなたと応募企業の間に入り、面接の日程調整をサポートします。また、面接前に事前に知りたい企業の情報や社内の雰囲気なども、転職エージェントを介して知ることができます。企業の情報収集は転職のプロに任せるようにしましょう。

転職活動においてエージェントを利用している時に、自分から企業へ直接連絡するのはNGです。どうしても直接聞きたい場合は、一度転職エージェントに相談してください。

【4】転職エージェントを複数利用している場合はその旨も伝える

転職活動で重要なのは多くの情報を持つことでもあります。そのため、複数の転職サイトやエージェントを利用するのは当たり前です。自分に合った求人・企業を探すためには必要なことなので、後ろめたい気持ちを持つ必要はありません。しかし、転職エージェントには複数利用していることを伝えておくと良いでしょう。
何も伝えていないと、他の企業との選考と日程が重なってしまったり、悪い状況につながることも。転職への本気度を知ってもらうためにも、他社のスケジュールや利用も正直に伝えてください。

【5】連絡や提出期限の締め切りは守る

確認のための連絡や応募書類の提出には、締め切りを設けられることがあります。転職はスピードが大切です。企業もあなたの情報を早めに確認したいと考えています。そのため、設けられた締め切りは、必ず守るようにしましょう。どうしても締め切り内に連絡・提出が難しい場合は、必ずその旨を伝えて、期間を伸ばしてもらうことも可能です。
転職エージェントは企業と転職者をつなぐ存在です。大切な取引先である企業に、社会人のマナーを守れない人を紹介したいとは思わないでしょう。企業や転職エージェントからの信頼を失わないように気を付けましょう。

転職エージェントの「本音」とは？

アドバイザー長尾の「転職活動状況は正直にお話下さい！」

転職活動中盤に差し掛かった方とご面談する際『現在、他の選考状況はいかがですか？』と伺った際、「どこも受けていません」とお答えした方が、実は複数社応募していたというケースがあります。
他の選考状況はあまり話さない方が良いかも？とお考えになる方もいるようですが、全くの逆です。
我々は転職希望者様に寄り添ったアドバイスを心がけておりますため、進捗に関しても素直にお話しいただきたいのです。
そうする事で、追加で応募した企業様の選考を早めたり、他に進んでいる企業様に合わせる事も出来ます。時には弊社以外から応募されている企業情報についても、何か有益なお話が出来るかもしれません。
我々としても信頼頂けるよう努めて参りますので、一緒に転職成功までの道筋を描いていきましょう！

アドバイザー古川の本音「転職をお考えになられた理由は正直に！」

私が一番知りたいことは「何故、転職しようと思ったのか」。皆さまに必ずお聞きしています。
転職をしようと思ったからには現職で叶えられないことがあったり、不満があるなど様々かと思います。前向きな理由から後ろめたい理由など様々かもしれません。
ご面談ではそのようなご事情含め、ご相談いただいた方への理解を深めるためにも転職理由は正直にお話しいただいて問題ございません。

転職をお考えになられる方は様々で「年収UPを目指したい」「もっとスキルアップしたい」など千差万別です。
その中で一人一人に寄り添ったご案内を提案していけるよう尽力しております。
もしかしたら「転職をしなくても現状改善が出来るのでないか」など、様々な選択肢を一緒に考えていきたいと思います。

転職エージェントとの面談は本音で勝負！

転職活動を成功させるために、転職エージェントとの面談は本音を伝えることが必要不可欠です。知りたい情報や希望を積極的に伝えることで、自分に合った業界・業種を見つけられます。
ぜひ、あなたの正直な気持ちを担当アドバイザーに伝えて、よりよい転職活動ができるようにしてください。
《転職エージェントをうまく活用する》ことが、成功までの道です！