転職のプロが教える職務経歴書の書き方　編年体式・逆編年式・キャリア式《見本あり》

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転職活動を行う際に、職務経歴書の書き方で悩む方は多いかと思います。

「職務経歴書ってどうやって書けばいいの？」「職務経歴書には形式があるの？」という悩みに答え、職務経歴書の書き方から形式までを丁寧に解説していきます。

第一の関門といえる書類選考通過を目指して、ぜひ参考にしてみてください。

1 職務経歴書って何？　履歴書との違いを理解しよう
2 職務経歴書で企業が見ている4つのポイント
3 職務経歴書の書き方
4 職務経歴書には3種類の形式がある？
5 職務経歴書のテンプレートはこちらからダウンロード

職務経歴書って何？　履歴書との違いを理解しよう

初めての転職活動の方にとっては、職務経歴書が何かが分からない方も多いです。まずは職務経歴書とは何なのかを説明していきます。

職務経歴書とは…
これまで経験してきた仕事の業務内容や培ってきたスキルをまとめた書類のことです。応募企業でどのように活かせるかを採用担当者に伝えるために必要です。

履歴書とは…
あなた自身の氏名や住所、学歴などのプロフィールを記載する書類のことです。

履歴書は、ほぼフォーマットが決まっています。しかし、職務経歴書は自分の経歴に合わせてフォーマットを変えることができます。

職務経歴書で企業が見ている4つのポイント

採用担当者は職務経歴書で大きく4つのポイントをチェックしています。

①これまで経験してきた業務内容
　→自社とフィットする部分や活かせるスキルがあるかなどを確認しています。

②どのような実績を積んできたか
　→目標に向けてどのように取り組みどのような結果を会社に与えたかなどを確認しています。

③応募者の強みはどこか
　→コミュニケーション力や考え方、積極的な発言など、
　　その人の強みが何かを確認しています。

④転職の理由
　→どうして転職を考えたのか、企業側が一番気になるところです。人によって転職理由は様々
　　ですが、「他責傾向」になりそうな理由を記載するのは避けましょう。

職務経歴書の書き方

職務経歴書は、A4用紙1～2枚程度でまとめるのが一般的です。
経験内容や年数によって記載することは増えていきますが、ただ内容を羅列するだけでは、応募企業は何を重点的に見ればよいのかが分かりません。伝えたい内容をシンプルに分かりやすくまとめるようにしましょう。

※クリックで大きい画像を確認できます。

タイトル

冒頭には「職務経歴書」とタイトルを入れ、日付と氏名は右寄りで記入しましょう。
年号は西暦・和暦どちらかに統一してください。書類を提出する時や面接時に持参する際は、日付を常に最新にするよう注意しましょう。

職務要約

1社目の経験から現在までの経歴が、ひと目で分かるようにまとめた文章を記載します。
この時、社名を記載する場合は太字にするなどの工夫をするのも良いです。細かい業務内容は職務経歴欄で記載するため、あまり長くならないようにしてください。

職務経歴

ここでは、具体的な職務内容を盛り込んでいきましょう。どのような業務に従事し、その中でどのような役割を担ってきたのか？特に、応募企業で活躍できそうな経験は、細かく記載することをおすすめします。

①所属してきた企業概要の書き方
　・企業名は正しい社名を記載してください。
　　また、在職中に社名変更があった場合は「株式会社◯◯（現：□□株式会社）」など、
　　入社当時の社名の後ろに、カッコ書きで現在の社名を書きましょう。　
　・在籍期間は◯年◯ヶ月まで正しく記載してください。　
　・企業のサイトを確認し、資本金・従業員数・売上高を記載します。
　　調べてもわからない場合は、記載しなくても大丈夫です。　
　・雇用形態は「正社員」「派遣社員」「アルバイト」など、分かるように記載してください。

②業務内容
・配属されている部門や課、従事してきた業務やプロジェクトを期間と共に記載しましょう。
　職務経歴書にとっては、この業務内容が最大の重要部分だと言っても過言ではありません。
　自分自身の経験を振り返ってみることが大切です。個人・チームでの目標があった場合は、
　実績を数字や達成率で表すと、これまでの貢献度を強くアピールすることができます。
　例えば、営業職であれば「売上目標●円に対して●%達成することができた」となります。

活かせる経験・知識・技術

これまでの社会人経験で培ってきた経験や知識、技術がある場合は、積極的に記載をしましょう。
例えば「コミュニケーション能力」をアピールしたい場合は、どのような業務内容の中でそのスキルを活かし、どのような結果をもたらしたのかを伝えるようにしましょう。
製造業・メーカーなどの現場で働いている方は、操作可能な機械や知見のある製品についても記載しましょう。

取得した資格

取得したことのある資格を正しい名称で記載します。この時、必ず取得日も一緒に記載しましょう。履歴書の資格欄に書ききれなかったものがある場合は、ここに記載します。
ただし、あまりにも応募企業や職種とかけ離れた資格がある場合は、記載しないという判断をするのも大切です。

PCスキル

管理部門や事務作業が発生する職種の場合は、使用できるPCスキルを記載するとアピールにつながります。また、PCを使わない職種の場合でも、貢献できる部分があるため、記載するのをおすすめします。例えば、オフィス系ソフトだと、以下のように記載します。

・Word　文章作成、書式設定、表の挿入、ページ設定などが可能なレベル
・Excel　入力、表作成、SUMやCOUNTを用いた計算が可能なレベル
・PowerPoint　図の作成、プレゼンテーションを行う際の資料作成が可能なレベル

自己PR

社会人経験が浅かったり、経歴がまだ少ない場合は、自己PR文を工夫するのも大切です。
これまでの経験がどのように企業で貢献することができるのか、今後どのような業務に携わって成長していきたいのかを記載します。
応募企業への意欲や熱意を、自分自身の言葉でアピールしましょう。

職務経歴書には3種類の形式がある？

職務経歴書は、基本的に自由形式です。
しかし、多くの候補者の応募書類に目を通す採用担当者に「見やすく」「分かりやすく」自身の職歴を伝えることは重要です。
だからこそ、これまでの自らの経歴を伝えやすい形式で作成する必要があるでしょう。職務経歴書には編年体式・逆編年式・キャリア式という3種類の形式があります。
次に、その3種類の形式の作成方法とメリット・デメリットを説明します。