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半導体とは? ~今もっとも注目されているものづくりの現場を一挙紹介!~

みらいキャリア編集者

半導体とは? ~今もっとも注目されているものづくりの現場を一挙紹介!~
現代の電子機器に欠かせない半導体は、製造業の中でも代表的な業界になり、市場規模がとても大きく、常に人材を必要としている企業が多く存在します。

半導体は、我々の暮らしを支えるための必要不可欠なものではありますが、日常生活では半導体を目にすることが少なく、半導体がどのようなものか、半導体に関わる仕事はどのようなものかイメージしづらい方も多いでしょう。

そこで本記事では、

✔ 半導体とは何か?
✔ 半導体業界の現状
✔ 半導体業界での仕事内容や魅力
✔ 半導体業界で働く人の将来性

などについて、半導体業界での仕事について詳しく解説します。

半導体業界での仕事についてより深く知ることで、今まで以上に興味が湧いてくるはずです。

半導体とは?

半導体とは、電気を良く通す金属などの「導体」と電気をほとんど通さないゴムなどの「絶縁体」との、中間の性質を持つシリコンなどの物質や材料のことを指します。ただし、このような半導体を材料に用いたトランジスタ(電子回路において、信号を増幅またはスイッチングすることができる半導体素子のこと)や集積回路(多数のトランジスタなどを配線接続した回路)も、慣用的に”半導体”と呼ばれています。

半導体は情報の記憶、数値計算や論理演算などの知的な情報処理機能を持っており、電子機器や装置の頭脳となる中心的な役割を果たしています。

半導体(集積回路)を製造するためには半導体製造装置が用いられますが、実に様々な種類の装置があります。

例えば、各種の材料膜を形成する装置、エッチング技術を利用して材料膜を形状加工する装置、微量な不純物を添加する装置、組立て装置、検査装置などがあります。

半導体を進歩させるためには、それを作る半導体製造装置の技術革新が必要不可欠となっています。

半導体

半導体業界の現状

2019年末から世界を襲った新型コロナウイルスの感染拡大により、多くの業界にとっては痛手とりましたが、半導体業界においては追い風となりました。

それは、感染拡大でおうち時間を余儀なくされた消費者が、余暇を充実させようとゲーム機や家電製品を多く購入するようになり、半導体需要が跳ね上がったためです。

世界半導体市場統計(WSTS)の発表によると、2021年の世界の半導体市場は前年に比べて26.2%増の5,559億ドルでした。市場拡大は今後も続くと予想されており、2022年は同16.3%増の6,465億ドル、2023年は同5.1%の6,797億ドルと、日本円(1ドル=140円)にして約95兆円になる見込みです(※1)。

IoTや5Gの普及に伴い半導体需要に拍車がかかる今、半導体業界は注目の業界と言えるでしょう。

※1参照:WSTS日本協議会「世界半導体市場統計」[pdf]
https://www.jeita.or.jp/japanese/stat/wsts/docs/20210608WSTS.pdf

半導体工場での具体的な仕事内容

半導体業界でモノづくりに関わる職種としては「研究開発・設計」「生産技術」「製造」が挙げられます。ここでは、それぞれの業務内容や特徴を紹介します。どの職種も半導体業界には欠かせない存在です。

研究開発・設計

半導体メーカーや半導体製造装置メーカーで、半導体や半導体製造装置の設計・研究開発をします。半導体は日々進化しているため、後工程まで見越したり顧客のニーズに合わせた材質の選択やトレンドを取り入れたりしなければなりません。新たな技術やトレンドへ常にアンテナを張っておく必要がある職種です。

最先端技術を用いて、世に出る前の新たな半導体製品の開発・設計に関われることから、大きなやりがいがある仕事といえるでしょう。

生産技術

半導体業界での生産技術職は、「プロセスエンジニア」とも呼ばれます。これはプロセスエンジニアが、半導体の製造に関する生産プロセスを設計する仕事であるためです。

生産プロセスの設計では、製品の企画・コンセプトをもとに、製品として量産化するための生産プロセスを考えます。生産プロセスを設計するにあたっては、実験と検証を繰り返し、研究開発や設計部門など、あらゆる部署と連携を取って、PDCAサイクルを回すこととなります。

また、単に製品を生産する技術を追求するだけはなく、コストを抑えることや各工程の工数、スケジュールを調整するなど、さまざまな業務が発生します。よってプロセスエンジニアは、数値への強さやコミュニケーション能力が必要とされる仕事です。

プロセスエンジニアは生産プロセス全体に携われるところにやりがいがあります。
特に構想した通りに製品が生産されたり、革新的な生産プロセスを構築できたりしたときには大きな達成感を得られます。

また、プロセスエンジニアは生産プロセスの各工程の担当者と連携する仕事ですので、関わる人や部署がとても多いこともやりがいにつながります。

製造

半導体業界での製造の仕事は、主に、
✔ オペレーター
✔ 組立
✔ 検査・検品
✔ 運搬・出荷作業
の4つに分けられます。

オペレーターとは、半導体を製造する設備を操作したり、半導体の材料を管理したりする仕事です。業務に着手するにあたり、機械の専門知識は必須というわけではありません。先輩スタッフから指導を受け、マニュアルに沿って操作すれば対応できることが多いですので、知識のない方も携わることができます。

組立はその名のとおり、半導体を組み立てる仕事です。人手を使うというよりかは、半導体製造装置を使って取り組むことがほとんどですが、オペレーターと同じく機械の専門知識は必要なく、指導・マニュアルをもとに対応します。

組立には、その他にも「装置製造組立」もあり、これは半導体製造で使用する設備を組み立てる仕事です。ドライバーやレンチなどの工具を使用し、設計書や指示に従って装置を組み立てていきます。

検査・検品は、半導体製品に問題がないかを確認する仕事です。ナノメートルサイズを目視で確認することは困難なため、検査専用の機械や顕微鏡を使用し、設計書や指示に従って検査をしていきます。

運搬・出荷作業は、半導体を運び出荷する仕事です。運搬作業は、次の工程に進む際に半導体を運ぶことを指し、工程毎の検査担当者が、検査を完了した仕掛品(製造途中の製品)をまとめて運びます。
出荷作業は、すべての検査を終えて完成した半導体を出荷できるよう準備する仕事です。完成した半導体そのものはすでに保護されているので、梱包・ピッキングを行って完了です。

半導体業界での製造の仕事は、マニュアル化されている仕事も多く、未経験から仕事に携われるところが魅力です。また、半導体は非常に繊細ですので、クリーンルームというゴミのほとんどない温度管理が厳重に行われた非常にきれいな環境下で働くことができます。工場は「汚い」というイメージとはかけ離れた清潔感溢れる作業環境で仕事ができることも魅力の一つです。

半導体

半導体工場で働く人の将来性

世界の半導体市場は、これまで3~5年周期の好不況を繰り返してきました。

しかし、近年の半導体市場は、このサイクルを覆す勢いの活況が続いています。半導体業界の現状でもお伝えしましたが、半導体市場は2022年に前年比プラス16.3%増の6,465億ドル、2023年は同5.1%の6,797億ドルと、日本円(1ドル=140円)にして約95兆円になる見込みで、今後も拡大が続くとみられています。

近年の活況の背景には、スマホ向けの需要増に加え、IoTやデータ分析、ロボットの高機能化に欠かせないAI、高速通信規格「第5世代(5G)」、自動運転など次世代技術の登場で、新たな半導体需要が生まれていることがあります。

サムスン電子がスマホなどで画像や文書を記憶するフラッシュメモリの生産能力を倍増させ、車載用半導体大手のイスラエル企業、モービルアイをインテルが買収するなど、新たな需要の取り込みを狙う設備投資やM&Aが活発化しています。

これらのことから、今後も半導体業界では、各企業の人材確保に向けた活動は引き続き活発に行われると考えられます。半導体業界でスキルアップし、必要とされる人材となることで、年収をアップさせることも期待できるでしょう。

東海エリアで半導体関連の仕事に携わる

ものづくり大国の東海エリアには、大手企業やそれらの企業を支える中小企業まで、製造業が多く名を連ねます。

東海エリアで半導体関連の仕事に携わり、活躍できる企業の一例をご紹介していきます。

<半導体材料・部品メーカー>

◆日本ガイシ株式会社(愛知県)
 半導体製造に関わるセラミックヒーターや静電チャックなどの開発製造を行っている企業です。
 企業URL:https://www.ngk.co.jp/

・日本特殊陶業株式会社(愛知県)
 圧力センサーや赤外線センサーなどに利用される半導体ICパッケージの
 開発製造を行っている企業です。
 企業URL:https://www.ngkntk.co.jp/

◆株式会社フジミインコーポレーテッド(愛知県)
 シリコンウェハーに代表される半導体基板の鏡面研磨や半導体チップの多層配線に必要な
 CMP(化学的機械的平坦化)、コンピュータ用ハードディスクの研磨をするための研磨剤などの
 開発製造を行っている企業です。
 企業URL:https://www.fujimiinc.co.jp/

◆パナソニック インダストリー株式会社 四日市事業所(三重県)
 大阪に本社を構え、電子回路基板材料や半導体周辺の材料の製造販売を行っている企業です。
 企業URL:https://www.panasonic.com/jp/industry.html

◆イビデン株式会社(岐阜県)
 半導体用のICパッケージ基板やプリント配線板の開発製造を行っている企業です。
 企業URL:https://www.ibiden.co.jp/

<半導体装置メーカー>

◆東朋テクノロジー株式会社(愛知県)
 半導体製造や半導体検査装置の開発製造を行っている企業です。
 企業URL:https://www.toho-tec.co.jp/

<半導体製造メーカー>

◆ユナイテッド・セミコンダクター・ジャパン株式会社(本社:神奈川県、工場:三重県)
 30年以上の製造実績を持つ半導体の製造受託メーカーです。
 企業URL:https://www.usjpc.com/

◆キオクシア株式会社 四日市工場(三重県)
 東京に本社を構えるキオクシア株式会社が保有する工場で、
 世界最大級のフラッシュメモリ工場です。
 企業URL:https://www.kioxia.com/ja-jp/top.html

◆株式会社ミライズテクノロジーズ(愛知県)
 トヨタの持つモビリティ視点、そしてデンソーが培ってきた車載視点での知見を掛け合わせる
 ことで、電動車や自動運転車を革新する次世代の車載半導体を開発している企業です。
 企業URL:https://www.mirise-techs.com/

弊社の転職支援は、東海エリアの製造業に特化しており、多くのメーカー様から人材募集のご依頼をいただいておりますので、是非求人情報をご覧いただけばと思います。

今回ご紹介した「半導体」関連の求人情報はもちろんのこと、製造業でニーズの高い求人を随時更新しております。

少しでも気になる求人がございましたら、【転職支援サイトみらいキャリア】より転職面談のお申し込みをしていただき、転職面談にて貴方様のご経験や転職に関するご希望をお聞きして、可能な限り求人をご紹介いたします。

まとめ

本記事では、半導体とは何か や 半導体業界での具体的な仕事内容などについて紹介しました。各業界のメーカーのホームページを見ると、そのメーカーにおける半導体関連の仕事内容が解説されていますので、気になる人はぜひチェックしてみてください。

また、気になる企業が見つかった方は、まずは「みらいキャリア」のキャリアアドバイザーへご相談ください。

それでは、ここまでご覧いただきまして、ありがとうございました!

参考URL

◆半導体とは – 日本半導体製造装置協会
https://www.seaj.or.jp/semi/about_semi.html

◆半導体業界とはどんな仕事?現状と将来性、転職する際のコツも紹介!
https://mynavi-agent.jp/knowledge/maker/1039.html

◆半導体製造工場ではどんな仕事をする?
https://nikken-career.jp/special/2307/

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